SEOコンテンツに専門知識は必要?不要? 「リソースの引き出し」が負担軽減のポイント
もっとグッドでは、BtoBを中心に40業界を超えるお客さま、もしくは「お客さまのお客さま」の媒体に掲載するためのコンテンツを制作しています。その幅の例を挙げるあれば、アニメやマンガといったサブカルチャーのWEBメディアから、半導体製造装置や無線LANメーカー、BIツールのベンダーのオウンドメディアを想像していただけると分かりやすいでしょう。
お客さまが課題は、そのタイミングや制作体制によってさまざまですが、実は共通しているポイントもいくつかあります。そしてそれは、もっとグッドの小規模な編集プロダクションだからこそ、もしかしたら内製するのであってもあるアプローチ方法で解決することも可能です。今回は弊社の実績の1つ「40業界超のWEB媒体のコンテンツ制作」を細かく解説していきます。
ライターに「専門知識」や「経験」を求めすぎるとリソース不足が加速する
「掲載記事の本数を強化したいけれどライターが見つからない」、「書けるライターが少なくて本数が安定しない」という悩みを抱えているメディアの編集担当者や運営担当者の方は少なくありません。
実際、もっとグッドでヒアリングさせていただくとお客さまが「リソース不足」という課題を抱えているケースが過半数を超えています。そしてその傾向はニッチだったり、専門的な領域で事業を展開していることがほとんどです。その多くが「専門的な内容だから普通のライターには書けない」という認識があるのも共通しています。
もちろん、専門知識を有するライターをたくさん抱えることは、媒体にとっても貴重な「資産」になるでしょう。ただ、そのためには越えなければならない「5つの壁」があると、もっとグッドでは考えています。
■専門ライターを充足させるために越えるべき5つ壁
- 予算の壁:専門ライターや専門性の高いコンテンツ制作業者の報酬は、一般相場と比べると割高になりやすい
- 労力の壁(採用):専門ライターを探して契約までの工程が労力は大きく、必ずしも報われるわけではない
- 品質の壁:「専門ライター=文章レベルが高い」というわけではない。編集の負担が増大する可能性がある
- 本数の壁:個々の専門ライターのリソースを自社媒体に比重に置いてもらう交渉が必要
- 関係維持の壁:長期的に仕事を受けてもらうためのコミュニケーションコストが発生する。さらに値上げ交渉にも応じる必要も考えられる
日々の業務に加えて、壁を乗り越えるための施策を同時並行するのは簡単ではありません。ただ、アプローチの仕方によっては、予算と本数、品質のバランスを取りつつ体制を強化することも不可能ではありません。
SEOコンテンツにおいては「専門知識が必須」というわけでない
もっとグッドで専門的な分野のコンテンツ制作のご依頼をいただくケースとしては、主に「SEO対策」が挙げられます。この点が非常に重要で、もっとグッドは多様なSEOコンテンツの制作は対応できるのですが、いわゆる「専門誌(専門紙)」に掲載するレベルの記事制作の実績はそれほど多くはありません。もちろん、医療誌に掲載するための原稿制作の事例もありますが、数はSEOコンテンツが圧倒的です。これはもっとグッドがお仕事させていただいている「マスメディア(ペイドディア)」の業界と比べると一目瞭然です。
■マスメディアの制作実績(一部)
- 金融、マネー系
- サブカルチャー、アニメ、マンガ系
- ビジネス、ガジェット系
- 飲食店経営
■オウンドメディアの実績(一部)
- 建築、建設設計
- 経理、会計(toB)
- 製造(機械設備など)
- 不動産、土地活用
- ソフトウェア(チャットボット、会計システム、SFA、CRMなど)
- ハードウェア(無線LAN機器など)
- 社員教育
- マーケティング
- アウトソーシング
もっとグッドではSEOコンテンツであれば、ほとんどの専門的な分野・BtoBであっても一定レベルの品質を担保しつつ、継続的に制作を続けられると自信を持ってお答えさせていただいています。その理由としては、「リサーチして書く能力」を有するライターと前後工程をがっちりと固める「編集力」があれば、SEOコンテンツのほとんどは制作可能だからです。
テーマ・タイトルによって要求される「専門知識の濃淡」は異なる
もっとグッドでは、これまでSEOコンテンツを数千本単位で制作してきました。その実績を振り返ってみると、SEOコンテンツの目的が「集客」である場合、その多くのケースでは毎月公開するすべての記事が「高い専門性が求められるテーマ」であることは極めて稀です。
例えば、「集魚灯」がメインキーワードの媒体を例に上げると「集魚灯 仕組み」、「集魚灯 構造」であれば高い専門性が求められるかもしれません。一方「集魚灯 歴史」や「集魚灯 種類」といった比較的「浅いテーマ」であれば資料とライターのリサーチ力があれば十分に作成可能。実際にもっとグッドでは、大手照明装置のメーカーのオウンドメディアで上記のキーワードで制作した実績もあります。
月に1本、年に12本以上コンテンツを制作している、もしくは公開する予定のメディアの担当者の方は、ぜひこの機会に自社のテーマ・タイトルを見直してみましょう。自社やインターネット上で一次情報が用意でき、比較的柔らかいテーマの企画はないでしょうか?もしくはそのような切り口で発信できる可能性がある企画もあったかもしれません。もっとグッドでは、現場ではなかなか意識しにくい視座に立ち「専門知識が求められる適切なテーマ」を設定からコントロールすることで、リソースの引き出しを増やす提案を行っています。
■もっとグッドのアプローチ方法(毎月:SEOコンテンツの場合)
- 専門ライター、一般ライターの対応可能本数を確認
- 対策KWを抽出、もしくは提供いただく
- 対応可能本数やKWに応じて専門的テーマ、一般的テーマに応じてタイトル作成(※一次情報の量、お客さまからいただける資料なども判断基準)
- タイトル・テーマ、アサインライターを共有しOKをいただけたら構成を作成
- 構成作成後、原稿制作
1〜5を行いつつ、専門ライターを随時探してアサインすることで体制強化も図っています。今回はもっとグッドのアプローチ方法を紹介しましたが、慣れると2〜4を内製化して1・5のみ弊社にお任せいただくお客さまもあります。外注を使わなくても、ライターと直接契約して運用できる可能性も十分に考えられるでしょう。
例外もあり!専門ライターのみをアサインするケースとは?
専門的テーマと一般的テーマを計画的に作成し、適切なライターに割り振ることで無理なく品質と本数をアップすることが、多くのBtoBのSEOコンテンツ制作では有効なアプローチ方法です。ただし、もっとグッドでも「有資格者のみ」という条件が付き、なおかつ一般的なテーマを制作しにくいと判断した際は、専門ライターをゼロから集めて制作するケースもあります。
- 土地活用、不動産関連(要:FP、宅建、実務経験など)
- 各種保険(要:FP)
上記のケースでは、土地活用関連であれば計4名の有資格者と必要に応じて司法書士、税理士などの監修者をアサインして対応。各種保険に関しても実務経験や住宅系、生命保険系などに応じて対応しています。いずれも月の本数が2~6本程度と少ないこともあり、十分に専門ライターのリソースを確保しているのが決め手です。
リソースの「引き出しの多さ」は編集プロダクションに依頼するのが良策
もっとグッドが「編集プロダクション」を掲げているのは、多様な媒体、多様なニーズに対して多様なアプローチをして課題解決するという理念があるからです。専門分野のコンテンツ制作における「引き出しの多さ」もその重要なポイントの1つ。内製でも不可能ではありませんが、ゼロから引き出しを増やすのはある程度の時間とコストが必要です。そのため、もし「メディアの課題を解決したい」、「コンテンツを強化したい」とお考えの際はお気軽にお問い合わせください。