中小企業はオウンドメディアを開設すべき!
集客と利益アップにつながる5大メリット
企業自らが情報発信するための「オウンドメディア」が、デジタルマーケティングの主要な手法の1つになって久しくなりました。トヨタ自動車が運営するトヨタイムスなど、大手企業にとってはオウンドメディアは開設して当たり前の環境になりつつあります。
一方、中小企業やベンチャー企業もここ数年でオウンドメディアの開設が相次いでいます。実際、年間1000本以上、オウンドメディアの記事を制作している弊社のお客様の過半数は中小企業です。
日々、オウンドメディアの記事を制作して効果測定するなかで確信したのは「中小企業だからこそ、オウンドメディアを開設すべき」という気づきでした。
今回はコンテンツ制作会社もっとグッドの代表取締役で、編集責任者の藤冨がすべての中小企業に知ってほしい、オウンドメディアのメリットについてお伝えします。
オウンドメディアは中小企業の事業活動の「新たな柱」になり得る
オウンドメディアとは、コーポレートサイト(企業サイト)、自社メディア、ECサイト、パンフレットなど企業が所有する情報発信媒体の総称です。ウェブマーケティングやデジタルマーケティングの領域では主に「インターネット上の自社メディア」を指すことが多いことを覚えておきましょう。
今回は、多様な媒体のなかでも主に「コーポレートサイトやサービスサイト上のコラムページ」もしくは「新規のメディア専用サイト」の2つを想定して解説していきます。
■コーポレートサイト、サービスサイト上のコラムページ例
・株式会社もっとグッドのオウンドメディア(当コラム)
■メディア専用サイト
・トヨタイムス(株式会社トヨタ自動車)
・MIRAI NO HAJIMARI(株式会社MIRAI)
このようなサイトで情報発信することで、どのようなメリットを中小企業は得られるのでしょうか。その代表的な利点を以下でピックアップして紹介します。1つでも魅力的に感じるものがあれば、オウンドメディアの開設を検討する余地は十分にあります。
中小企業のメリット1:コストを抑えて自社の露出が増やせる
適切に策定したデジタルマーケティングやSEO戦略に則って、オウンドメディアを運営することができれば、紙面広告や記事型広告、展示会への出店といった従来の広報活動よりも優れたコストパフォーマンスで自社の露出を増やすことができます。
さらに周知できる場所はSNSやGoogle検索、Yahoo!検索などのインターネット上が主になります。情報の受け取り手は全国に広がるうえ、インターネットで情報収集する層へのアプローチも可能になります。アナログでの周知がメインだった中小企業にとっては、新しい見込み顧客の獲得につながるでしょう。
また、広告出稿料や展示会への出展料は1回数十万円することも珍しくありません。一方、オウンドメディアの運営は、人的・時間的なコストを度外視すれば圧倒的に低コストで運営することも可能です。
大企業と比べると自社の露出を増やすための予算の確保が難しい中小企業にとって、オウンドメディアは、より多くの人に自社の存在を知ってもらうためのコストパフォーマンスに優れたツールの1つといえるでしょう。
中小企業のメリット2:デジタルマーケティングの中心になる
SNS、LP(ランディングページ)、コーポレートサイト、キュレーションサイト、インターネット広告……。デジタルマーケティングの施策は多種多様ですが、オウンドメディアを運営することでそれらを有効的に活用できる機会が増加します。オウンドメディアの流入キーワードを調べて、自社のサービスや商品とユーザーが適しているものを抽出してリスティング広告に組み込むことで、より低単価でCVR(コンバージョン率)の向上に繋げられます。
また、オウンドメディアの記事をFacebookやTwitterに投稿して拡散するだけでも、周知の幅を広げられます。これから本格的にウェブマーケティングやデジタルマーケティングに取り組む中小企業にとって、自社にノウハウを蓄積する有効なハブ(hub)として利用できるのです。
中小企業のメリット3:顧客の獲得から育成、新規商談まで担える
顧客を獲得して育成し、商談を創出することが商売の基本です。オウンドメディアは重要な「顧客獲得(リードジェネレーション)」と「顧客育成(リードナーチャリング)」を担える有用な施策とされています。それぞれのフローとオウンドメディアとの関わりを以下で簡単に解説します。
顧客獲得(リードジェネレーション)とオウンドメディア
顧客獲得とは、新規見込み顧客の情報などを収集することです。前述のとおり、SEOに効果的な記事を配信し、オウンドメディアの検索順位を上げることができれば、全く新しいユーザーに自社の存在を知ってもらえる機会が増加します。さらにオウンドメディアを経由して、資料をダウンロードしたり、SNSのフォロワーになってもらえることがあれば、そのユーザーの情報の獲得にもつながります。
顧客育成(リードナーチャリング)とオウンドメディア
顧客育成とは、獲得した顧客を自社のサービスや製品を購入してもらえる段階まで育成することを指します。オウンドメディアは、メルマガなどと並んで顧客育成の代表的な手段の1つで、自社やサービスに関心を持つユーザーに対して有効な情報を発信することで魅力を伝え、需要を喚起して商談までつなげる役割を担っています。
顧客育成が成功すれば、見込み顧客からのロイヤリティが高まり、中小企業が悩まされることが多い「競合他社と比較検討」の機会が減るほか、継続発注をもらいやすくなるといったメリットを得られる可能性が高まります。
中小企業のメリット4:既存のシェアとは異なる領域で勝負できる
どのような業界でも大きなシェアを占めている企業があり、中小企業や後発の会社は規模、知名度の差から苦しい戦いを強いられることは少なくありません。
ただ、オウンドメディアの主戦場であるインターネットは、必ずしも既存の市場シェアの企業の知名度が比例しているわけではないのです。
オウンドメディアを育てられたら、インターネット上では「●●業界といえば貴社」という認識を広められることも夢ではありません。
中小企業のメリット5:独自性を発揮できる
オウンドメディアの魅力の1つが「ブランディング」です。マスメディアなどで情報を発信してもらう場合、各メディアの「編集方針」によって訴えたいことが省略されたり、本来の意図とは異なる情報が発信されてしまうケースがあります。
一方、オウンドメディアではしっかりと自社の経営方針やサービスの狙い、独自性、ユーザーに訴えたいことを盛り込んで記事を作成することが可能です。
中小企業がオウンドメディアで成功するには設計と計画が不可欠
中小企業がオウンドメディアを運営すべき理由について紹介しました。もし、1つでも魅力に感じるものがあればぜひオウンドメディアの構築、活用を検討してみましょう。ただし、中小企業が継続的にオウンドメディアを運用して効果を上げるには、事前にしっかりと運用設計と計画を策定しなければ、途中で更新などがストップしてしまい時間と費用が無駄になってしまうリスクが高まります。
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